ユネスコの無形文化遺産
ワイン発祥の地
モルドバワイン

19世紀初頭には土地の固有品種(土着品種)の栽培を開始、評価も高まってヨーロッパの王室や宮殿でもモルトバワインが飲まれるようになります。

モルドバワイン
モルドバは1991年に旧ソ解体で独立。ルーマニアとウクライナに挟まれ、面積は日本の九州より少し小さい。人口は約355万人。 ルーマニアとの文化的なつながりが強い。フランスのブルゴーニュとほぼ同緯度にあり、ブドウ生育期の気温は穏やか。 豊富な日照量により、すっきりとした酸味のやさしい味わいのワインが特徴。
主な土着品種
モルドバで栽培されている葡萄品種は、西欧品種、コーカサス地方の品種、及びモルドバ固有品種が含まれます。112,000haの葡萄畑のうち70%はコードル地域で栽培される白葡萄、30%が南部地域で多く栽培される黒葡萄であり、現在は全体の約10%をモルドバの固有品種が占めています。

ララ・ニャグラ
古代ダキア人により栽培されてきた、歴史的に大変古いルーツを持つ品種と言われています。作られたワインはフレッシュで柔らかく、果実味豊かな味わいが特徴です。 時間の経過と共にドライフルーツの香りが現れます。ルーマニアやウクライナなどの周辺国では、国ごとの名称で呼ばれています。

フェテャスカ・ニャグラ
数千年の歴史を持つ古代種で、プルト川の谷間に由来すると言われています。ソビエト時代に姿を消したものの、2000年代以降多くのワイナリーで植え替えが行われました。作られたワインはワイルドチェリーの豊かなブーケやスパイスやフルーツの香り、厚みのあるタンニンが特徴。オーク樽との相性も良く、熟成に向いた品種と言えます。フェテャスカ・ニャグラの意味は「黒い乙女」。

フェテャスカ・アルバ
何世紀にも渡りモルドバの歴史的な地域で栽培されてきた古代種と言われています。現在は中央地域と南部地域で育てられることが多く、モルドバではスパークリングワインの製造にもよく使用されます。作られたワインは果実や花のアロマがあり、軽くてフレッシュ、上品な味わいが特徴です。フェテャスカ・アルバの意味は「白い乙女」。

フェテャスカ・レガーラ
「高貴な乙女」という意味を持つ、ルーマニア原産の白葡萄。 作られるワインはエキゾチックで花やフルーツのフレーバーを持ちます。タンニンが比較的強くワインに複雑さをもたらすため、フェテャスカ・アルバよりもオーク樽の熟成に向いている品種と言えます。(長い間グラッサ種とフェテャスカ・アルバ種の自然交配種であると考えられてきましたが、近年の鑑定によると否定されています。)

ヴィオリカ
1969年に、キシナウ国立研究場でセイベルとアレアティコの交配により生まれた品種。「ヴィオリカ」はモルドバ人の多くの女性につけられる名前です。
モルドバワイン一覧
モルドバワインの醸造所

プルカリ
創業1827年。Challenge International du Vin、Concours Mondial de Bruxelles、International Wine and Spirit Competitionのほか、伝説となったイギリス皇室の御用達のワインで有名

cricova
モルドバ初のシャルマン方式によるスパークリングワインを製造したワイナリー 。地上から深さ60m~80mもの地下には、全長120kmの並外れて恵まれた天然のワイン貯蔵施設があります。

FAUTOR
20世紀後半に作られた家族経営のワイナリー。モルドバ内全ワイナリーの中で最も多くの国際コンクールにて賞を受賞。NEGREは、2018年モルドバベストワインに選ばれた

Equinox
黒海に近いモルドバ南東部シュテファンボーダ。モルドバでは最も小さな家族経営のワイナリー。、徹底した土壌管理、少量生産にこだわり、一切妥協のない高品質なワインを作っている。